October 30, 2008

東京都庭園美術館 #4

CAMERA : Rolleiflex Standard
FILM : FUJICOLOR PRO 160NC

上野は楽しいところだ。
特に目的もなくふらっと訪れても必ずどこかしらでクオリティーの高い美術展を見ることが出来る。
いわば美術の楽園街。

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情展」を見た。
華美とは遠く対極の色調。コントラストは低く、派手さもない。
しかし洗練された静謐美は心の中に素直に入り込んでくる。
冷たく澄んだ水が体のなかを巡っていくような、そんな気持ちよさを感じた。

絵でも写真でも、透き通るような、静かでも力強さのあるものが好きだ。
そしてそういった写真を撮りたいといつも思っている。

October 25, 2008

東京都庭園美術館 #2


CAMERA : Rolleiflex Standard
FILM : FUJICOLOR PRO 160NC


2月のエントリーで、渋谷ル・デコで行われた写真展を見に行ったことに触れ、「安達さんという方の写真が印象に残った。今後も活躍するだろう」と書いた。
先月のある日、たまたまそのことを思い出しネットで安達ゆみこさんの名前を検索してみると、なんと初の個展を開かれるとのこと。個展なんてものは年に一回も開ければ良いもので、会期もたったの一週間しかないことを考えると、なんと良いタイミングで「たまたま思い出した」ものだろうと思う。

目黒駅から歩いて5分もかからない場所にあるギャラリーは、住宅街のなかにあるおかげで駅の近くにもかかわらず非常に閑静で、ゆったりとした気分で鑑賞することが出来た。また展覧会としては珍しくコーヒーやワインを御馳走になることが出来て、安達さんの柔らかい人柄も相まってとても居心地が良く、ついつい一時間以上も話し込んでしまった。

安達さんはアクティブな人だ。フランス、イギリス、スペインなどのヨーロッパから、アメリカ、キューバ、グァテマラ、中国、ベトナム、インド、パキスタンなど世界各国を旅している。ル・デコで展示していた写真もイエメンとネパールの写真だった。
個展終了間もなくして今度はヨルダン・シリアへ旅立った。また素敵な写真と話を聞けることを今から楽しみにしている。