June 9, 2009

知という盾



Originally uploaded by KENTARROW

外を歩いていたら頭上をクマバチが飛んでいた。
僕を待ち伏せるかのようにホバリングしている。
大きな体と羽音。
手で追い払おうものなら攻撃されたと思い込んで刺してきそうだ。
怖い。
身をかがめて足早に過ぎ去った。

ところでクマバチ、知っているようで知らないその生態。
気になったのでネットで調べてみた。
そしたらなんと、あの大きな体で羽音を響かせていながら実は温厚らしい。
ホバリングをしているのもメスが来るのを待っているだけで
人間にはまったく関心がないんだそうだ。
しかも一番驚いたのはオスには針がないということ!
なんという根本的な誤認識。
考えてみれば、スズメバチに刺されたというニュースはあっても
クマバチに刺されたというニュースは一度も聞いたことがなかった。
そのことを知って以来、クマバチに出くわしても怖がることもなくなった。
むしろ可愛くさえ思えてきた。(笑)

つくづく思うのは、結局恐れというのは無知が起因しているんだということだ。
考えてみれば病気による差別も、たたりと言われた古い迷信も
正しい知識がないから恐れる。
正しい知識という盾があれば何も恐れることなどないのだ。
よく知ること、勉強をすることというのは本当に大事なんだなと改めて思わされた。